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狼陛下SS

蕾が花開く頃

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内容的には25話あたりのお話。夕鈴が恋する乙女過ぎました







雨の音が強くなってきた。
後宮の自室で、借りてきた書簡に目を通していた夕鈴は、窓の外を見上げた。
深い溜息。
書簡を文台の上に置く。
夜は既に更けて、侍女たちも下がっている。
陛下は今日は忙しく、後宮までは戻らないと聞いていた。
連日の雨のおかげで、日中の掃除婦のバイトはお休み中。
ここ最近、方淵と水月さんの諍いの仲介役ばかりしていた為、騒がしい日々を送っていたが、今日は一日、久しぶりに穏やかな日だった。−穏やか過ぎる程−…

夕鈴は恋を自覚した時から。
『プロ妃になる』と公言し、日中は一生懸命懸命掃除をし、祭の諍いに口をだして、と、目まぐるしい程忙しく過ごしていた。

−忙しくしていないと、心が押し潰されそう−…
陛下の、狼の演技に夕鈴の心がざわめいて、浅はかな期待をしてしまいそうになる。
−本当は、もしかして本当に陛下は−…と。

夕鈴は頭をふって、その考えを打ち消した。
懐かしい、下町の友達の姿が浮かぶ。
今まで、夕鈴の周りの人達が恋をする度に色んな話を聞かせてくれた。
明玉などは、よく『幸せよ〜女は愛されるのが一番よ。ま、まだ夕鈴には早いかもね』なんて軽口を叩いていた。
愚痴という名の惚気も聞かされたものだ。
しかし、こんな苦しい気持ちは聞いたことがなかった。
締め付けられるような心に、夕鈴は胸を抑える。

−誰かに打ち明ければ、心は軽くなるのだろうか−
ただ、この後宮内に夕鈴の気持ちを打ち明けられる者はいない。
次々と知り合いの顔が夕鈴の頭によぎったが、全て否定された。
親しくしている、氾紅玉は無論、普段の世話をしてくれる女官。
偽りの妃等とは誰にも打ち明けられない。
老子や浩大に言えば、変な騒ぎになってしまうことが、わかりきっていた。
いつも怖い顔をしている李順、あの上司に言えば、すぐに下町に戻されるだろう。




−陛下…

さらさらの髪。細長く、強い瞳。不敵な唇。
毎日のように見慣れた姿。
その一挙一動に、心が跳ね上がる。

好きになってはいけない人。
この思いに気付いた時にはすでに重症で。
いっそ、離れればいい。
何度となく掠めた思い。
けれど決めてしまった。
この広く淋しい王宮。
心預けられる者など誰もいない場所。
その中で、陛下は私に告げたのだ。
ただ、傍にいて欲しい、と。
だから決めた。
彼を寂しがらせない為にも、私が貴方を守る。

いつか−別れが来る、その日まで。

私は、貴方の傍にいる。







遠慮がちなノックの後、静かに扉が開く。
顔をだしたのは、先程まで夕鈴が懸想していた、狼陛下その人だった。
「陛下?今日はいらっしゃらないと−」
夕鈴は慌てて、彼に近付いた。「眠っているかと思った。」
陛下は夕鈴の髪を一束とり、愛おしそうに口づけた。
夕鈴の頬が、耳まで赤くなる。
「一目、可愛い妃の顔を見ようと思ったのだが、運がいい」
「へ、陛下…!今は演技はいりませんからっっ」
くすっと、怪しい笑みを漏らした狼陛下は、夕鈴の腰を引き寄せて、その身体を胸の中に治めた。
その愛しい存在の暖かさに彼は満足する。
ただ、いつもと違うことに狼陛下は気付いた。
いつもなら必死に腕の中で抵抗する彼の妃が、おとなしく抱かれているのだ。
その顔を伺い見ると、顔を真っ赤にしながらも、その目はしっかりと狼陛下を見据えていた。狼陛下と目が合うと、いっそう赤くなって−…
「と、特訓ですから…!」
と、小さく漏らす。
「ゆーりんはそのままでいいのに」
「だ、駄目です、甘やかさないで下さいっっ。それだといつまで経っても陛下のお力になれません」
胸から顔をあげ、陛下の顔を見据える。
胸の高鳴りを抑えるために少し声が大きくなる。
「私が、陛下の力になるって決めたんです。」
少女は胸のうちを打ち明けることない、恋した人へふわりと笑う。
蕾が、花開くように。



*****
初書き。。
夕鈴が別人と知り合いに言われました。あれ?




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