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狼陛下SS

或る日の浩大の災難

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陛下は今日も浩大と酒盛りらしい。
(全くー二人とも飲み過ぎ!!いくら一年も帰ってきてなかったからって!!)
憤慨する気持ちが抑えきれない。これは、断じて浩大に陛下を独り占めにされてるからではなく、ただ単にお酒を飲み過ぎなことに怒っている…多分。
(それにしても…一年?)
以前帰宅の時に、陛下がついて来た時のこと。
李順さんからのお使いきていた人を思い出す。
いつも、青慎への手紙は李順さんに渡すが、李順さんも人を使ってその手紙を届けてくれている、と聞いていた。
(誰かはしらないけど、陛下の隠密って、浩大だけじゃないのよね)
必然的に、夕鈴が臨時妃だと知る人も、実はそれなりにいる、ということだ。
どんな人だろうと夕鈴には関係ないことだったが。
(きっと浩大みたいな明るい隠密…というか表に出てくる隠密なんて、そうそういないわよね)


(あれ、浩大?)
浩大はいつも、ひょんと現れるから、姿を見つけることは珍しい。
浩大は膝を抱えてうずくまっていた。
「浩大?こんなとこでどうしたのよ」
「お妃ちゃん?」
た…たかい?
浩大が立ち上がると、浩大のほうが低い目線の筈が、悠々と夕鈴の背を遥かに超える。
「え!?浩大、いつの間に伸びたのよ!!」
「残念~。お妃ちゃん、オレ、浩大じゃないよ」
「はぁ!?」
と、そこに、煎餅を抱えた老師が機嫌よく入ってきた。
「ろ、ろうし、浩大がおかしいです!!」
「おー浩小~」
こ…こうしょう?
夕鈴の目に疑問符が浮かぶのを見て、老師が紹介する。
「お前さんはまだあったことなかったか。浩大の弟の、浩小じゃ」
お、弟~?
「え、でも、浩大よりおっ…」
夕鈴がそこまで言ったところで、大きな浩大-もとい浩小に口を塞がれる。
「にーちゃんが聞いたら怒るぜ~」
…どうやら禁句のようだ。
「お妃ちゃん覚えてないみたいだけど、オレ、お妃ちゃんに会ったことあるよ~」
「え!?いつ?」
浩小…なんだか彼は彼の兄と同じ臭いがする。
浩小は浩大そっくりの、にこーっと笑顔を向けた。
「お妃ちゃんちで!!」
え?
とことはあの時の…!!?
李順さんのお使い!?
『だって、俺達、陛下の下僕だからね!!』
という声が突如にこだまのように聞こえた-と、思ったら浩大がーいや、浩大に似た人間が沢山現れた!
皆浩大にそっくりだが、浩大より太っていたり、目の色がちがったり…と、どことなく違う。ただ、顔の造形は全く一緒。浮かべる笑顔も一緒…
「紹介しよう。ここにいるのは皆浩大の弟達で、陛下の隠密じゃ!!」
『『よろしくな、お妃ちゃん!!陛下の優秀な隠密とは、オレ達全員のことだから!!』』
声が重なってスピーカーのように響く。
…夕鈴は、空いた口が塞がらなくなった。
「おう。ご苦労じゃな」
普段はお菓子を独り占めする老師が一人一人に労いの言葉をかけながら煎餅を渡す。
「長のじーちゃん、また一段とちっちゃくなったな~」
バリバリ…
「オレにも一枚ちょうだ~い」
バリバリ…
「お妃ちゃん、そろそろ陛下とくっつかないの?」
バリバリバリ…
「陛下も難儀な人だよな~」
バリバリバリ…
それぞれ思い思いに絡んで来る。
スピーカーのような浩大一族の声と、煎餅をかじる音が反響。
そして煎餅のカスが部屋中に…
「ああ、か、カスを落とさないで!!掃除したばかりなのに!!」
夕鈴が声を張り上げる。
「こらー!!」
『「きゃ~こわ~い~」』
浩大弟達と老師の声が重なる…誰も話を聞いていない…
そのうち、最後にのこった煎餅をかけて、争奪戦が始まった。
煎餅は沢山の浩大の手をくぐりぬけ、夕鈴の頭の上に…
「!!」
「あーお前がなげるから、お妃ちゃんにあたっただろ」
「お妃ちゃん、今オレが取ってやるよ!」
「オレが!」
「オレが!」
一斉に最後の煎餅に向けて、浩大がよってくる。
「う…う…うるさあああああああい!!!」


「うるさああああああい!!」
叫び声で目が覚めると、夕鈴は自室の寝台の上だった。
「え…ゆ、夢…?」
だれもいない寝室を見回して、夕鈴ははぁ~とため息をついたのだった…


執務室のいつもの席に座りながら、夕鈴はうとうととする。
(こ…こんなんじゃダメだわ…)
あれから何度か眠りにつこうとしたが、その度に浩大の幻影が現れるので、ろくに寝ることが出来ず…。
政務中に居眠りなどしたら大変なので、日中は書庫整理などで時間を費やしたが。
臣下達はすでに下がっているが、陛下の仕事が終わるまで待っていたのだ。
夕鈴の眠気もピークに達している。
「我が妃よ。今日はやけに元気がないな」
陛下が夕鈴に近付いて、髪を一房弄ぶ。
今演技は必要ないのに…と思いつつ。
「すみません、寝不足で…」
そこに浩大が、窓から侵入してきた。
「よ、陛下!!」
こ、浩大!!
「相変わらず騒々しいな、お前は。普通に入ってこれないのか」
「まぁまぁ、固いこと言わない、言わない~」
ついつい、浩大を見る目が険しくなってしまう…。
「あれ、なんかお妃ちゃん、今日は酷い顔じゃん!!」
ぷつん…
「い、一体誰のせいだと思ってるのよ!!」
「へ?陛下お妃ちゃんどうしたんだ?」
夕鈴もわかっている。
夢に出て来ただけの浩大が、何か悪いことをした訳ではない。
これは、八つ当たりである。
「浩大のせいで寝られなかったんだから!!」
「え?」
部屋の空気がぴん…と張り詰める…
浩大が見遣ると…狼陛下の冷たい目線。
「浩大?どういうことだ?」
前門に狼陛下ー後門には(何故か)荒れ狂った兎嫁。
「オ、オレ知らないよ~、陛下!?」







***************
やまなし おちなし いみなし!
出来心です…


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