花小径(狼陛下の花嫁二次創作)

狼陛下の花嫁の二次創作ブログです。11/28感想更新。

スポンサーサイト 

[ スポンサー広告]

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

初めまして−最終更新日 

[ 未分類]

いらっしゃいませ。当ブログにお越し頂きありがとうございます。
管理人の雨水(うすい)と申します。
ここはLaLaで連載中の狼陛下の花嫁の二次創作ブログです。主に管理人の妄想を取り扱っています。
ネタバレありです。大体の話数の目安は入れますが、コミックス派の方はお気を付け下さい。
また、更新速度は遅めです。
少しでもお楽しみ頂ければ幸いです



・当ブログは個人的な趣味サイトであり、作者様、並びLaLa関係者様とは全く関係ありません。
・二次創作作品ですが、当サイト内容物の流用、転載などはご遠慮下さい。

11/28
29話感想UP

かなり多忙につき、更新は亀の歩み。
5/3のぷちオンリーが非常に楽しみ。



【狼陛下SS】
メイ
ンです。
陛下×夕鈴。不滅です。
最近方淵×紅珠が気になってしょうがない。けどあまりみないので、見かけたら教えて下さい…


【萌え】
不定期発行。ひっそりUPしてひっそり消します。
個人的萌えポイントがずれているのでwあまり大衆向けじゃない萌えの叫びをあげています。

【リンク】
大好きなリンクフリーのサイト様をリンクさせて頂い

ています。
もしご迷惑な方がいらしたら下の〒からご連絡ください。

当サイトはリンクフリーです。
ご連絡は不要ですが連絡頂けたら嬉しいです。

花小径
http://inthelain.blog.fc2.com/

スポンサーサイト

拍手コメント返信11月(11/23) 

[ 未分類]

拍手、コメントありがとうございます!とっても励みになります!拙いサイト、文章ですが今後もよろしくお願いします(>_<)


11/22イブママ様
イブママ様いつもありがとうございます。楽しみにして頂いているのがとても励みになります。魔王陛下を書いていると何故か子犬要素が強いなぁ〜と思います(笑)今度こそかっこいい魔王を書きたい〜!!パソコン上がうまく表示されなかったので、ちょっと修正してみました。イロイロお気遣いありがとうございます^^


11/22taitai様へ
RPGパロディ気に入っていただけてありがとうございます。狼陛下の瞳は魔力が高まったときなど紅くなるという自分設定(←かきそびれ)がありました。夕鈴との最中のため…うふふという♪感じです!!


11/21 深見様へ
深見様いつも本当にありがとうございます。深見様のコメントに更に興奮です!今回深見様のネタをそのまま用いたかったのですが、少しアレンジさせて頂きました。


11/3深見様へ
リンクの許可ありがとうございます!わ〜い!公認!
深見様の妄想劇場に私のほうがドキドキです。というかそのネタ頂いちゃいたいくらいです!ふふふ♪
11/2イブママ様へ
魔王陛下ネタ、気に入って頂けて何よりです。片思いも好きですが、両想いでも恥ずかしい!といつまでも初な夕鈴、可愛いですよね!
魔王陛下ネタは、自分の中で色々と妄想があるので、またお目見えする機会があると思いますが、よろしくお願いします〜



11/2 深見様
深見様、ご来訪ありがとうございます。RPGネタ、楽しんで頂けて何よりです!深見様の聖水ネタにはすごく笑わせていただきました!陛下が悶える姿…!想像だけでお腹がいっぱいです…!
ハロウィンはRPGならなんでもあり!ということで、後宮などでは絶対出来ないことをさせてみました。お気に召して頂けて何よりです。

お詫びと近況 

[ 未分類]

こんにちは。
管理人の雨水です。
一ヶ月ほどサイト放置申し訳ありません…
12月は師走の名の通り、仕事の一番の繁盛期もありもう暫く復帰は難しいです
また1月になったらぼちぼち更新したいと思います。

こんな拙いサイトに足を運んで下さる皆様、とてもありがとうございます


よいお年を。

雨水

【感想】1月号 29話 

[ 感想]

いまさらですがネタバレ注意です。




【表紙】
むはー!!夕鈴!!陛下!!美しいよ!!
でも陛下の目線がおかしいぞっっ。あさってむいてるよ、あれ?
今回は衣装を見せるための表紙だからかな?
夕鈴艶やか〜。何着ても似合う。普段からこんなふうにもっと髪を盛ってー…衣装変えて〜ーて、私は女官かいっ。
女官のお姉さんたちはさぞかしご満悦だったに違いない。ククク

本編
陛下から。
おじ様方に囲まれた陛下。うーん。むさいわ。
陛下の持っている盃が好きだ。水月さんと方淵は相変わらず忙しそうに立ち回ってます。
水月さんが陛下たちを見て、寒々しいと言ってます。ねー。
でも水月さん、周りの大臣の中にあなたのお父様がいらっしゃるのよ…。
やっぱり水月さんと氾大臣、親子仲悪いんじゃない?
もしくは水月さんが一歩引いて見ているとしか思えない発言です。
気のせいかな?

そして王のもとへと春を運ぶ役目の夕鈴。
前回に続き怒りが収まらない様子。
衣装…表紙は鮮やかでしたが、こちらは色一色で落ち着いてしまいましたな。トーンが…!
飾りもはぶられてるし、髪も。くすん。
髪は頭巾をかぶるから仕方ないのかー。
李順さんよりお仕事の最終確認。
その間中ずっとむくれ顔。
夕鈴のお仕事は短いけれど、宴を締めくくる大切なお仕事だそうです。
李順さんの言葉相変わらずで、すごいけなしてるよww
仕事やるきモード(やけくそ気味)の夕鈴はお構いなしだけど。
なんかやりとり可愛い。
バイトなりに頑張るとのことです。
浩大フォローも功を奏さず。
夕鈴が女たらしでぐるぐるしている間に、陛下は夕鈴のことを思ってる。
宴を【狸共の遊び場】と。
夕鈴にはそんなものを見せたくないと−やっぱすれ違いです。陛下せつなす。
やっぱり夕鈴が帰ると言い出すのが怖いんだろうな…。
今回はまさかねーって感じで真剣には書いていませんが。



そして、ハプニング〜!
きたー!
お仕事頑張るぞって勢いのところ、夕鈴が陛下に花を運ぶための花駕籠が壊れる!
『これでは終了の儀に間に合うかどうかー』
きたー!
き…たー!?
(え…ハプニングってコレ?)←初読みの正直な感想。



おおおおおおおおお






お兄ちゃん… ちいさっっっ


私の…私の一ヶ月のドキドキを返せ!!





げふげふ。
結局おにいちゃんは自分が選ばれなかったことが悔しかった…のか…
まぁこれ以上のハプニングで、宴が失敗には終われないもんね。
そーだよね。
変に想像した私は馬鹿だ…しくしく


そして宴側もハプニングに慌ただしいご様子。
そこに馬鹿兄貴きたー。
どうやらこれなくなった夕鈴の代わりに、柳家に連なる娘御で宴を締めくくるよう提案。
うーん。
そして、そこかよ。
柳大臣そういう野望あまりなさそうだけどね。
自分の
私の素晴らしい機転で解決!
(部下の案だけど)

…お兄ちゃん。
どうしようもない馬鹿だなぁ。
さらに部下の案だなんて…。
そんなんだから方淵に馬鹿にされるんだよ!!呆れられるんだよ!

もー呆れを通り越して可愛いよ。


そんな作戦持ち掛けたら、誰が犯人か一発でわかっちゃうよーぅ。
そしたら宴を妨害した犯人として柳家立場危うくならないの?
もしかしてその部下、柳家をおとしめようとしている家のやつなんじゃないか?
あまりにもお兄ちゃんの馬鹿さ加減が知れ渡っていて、柳家の兄弟の仲の悪さを利用したまだ出てきてない第三者の陰謀。
なんてね。
多分そんな少女マンガ的にどうでもいい展開にはならんわな。



私としては10歳くらいの方淵大好きな妹から、
「けいたくお兄ちゃんの馬鹿!ほうえんお兄ちゃんの邪魔したら許さないから!!」とか言われて、落ち込むお兄ちゃんとか見たいな。
柳家に妹はいなそうだけど。

はっっ。
脱線。


さてお兄ちゃんが馬鹿な提案をしたところ、お妃様が歩いて向かってくるという情報が。
妃が歩く!?
とか驚いてるけど。
他の妃だとありえなくても夕鈴だからね…
読み手的には驚かんよ。
真っ先にあるけばよくね?と思ったし…。
夕鈴やっぱりおっとこまえ♪とは思ったけどね。
李順さんが許したのにビックリだけど。
やる気モードの夕鈴は李順さんにもとめられなかったに違いない。
(李順さんなら他に案出せそう)
そして、到着した夕鈴を労る皆様。
方淵と水月さんの協力も見れたね、夕鈴!よかったね。
執務室の方々はもう夕鈴大好き!でちやほや(?)状態ですな。ククク


陛下のところまで花を運ぶ夕鈴。

『ちゃんと辿りつくのよ/敵がいっぱいだろうと/前途が多難だろうと/どんな邪魔が入ったって』

夕鈴!
いえ、花が、なんですが。
なんか夕鈴の恋心を示しているような印象で、いい台詞。
女たらしの件で陛下に冷たくあたる夕鈴。
そんな夕鈴に対して、陛下はずっと見ていたいやらこの花は二人だけ〜と言って、甘い台詞を。
今回唯一のいちゃシーン!
無事に宴会も陛下のありがたいお言葉で終了。
これでハプニングはあったけど、『真に柳と氾の協力をもってして宴が成功』だよ!

あとは、陛下と夕鈴二人だけの花の宴…!!というところで終わり。


喧嘩といちゃいちゃは来月号までのお楽しみですな。
今回いちゃいちゃが足りないので来月までお預け…。
うーん。
なんかこのまま来月号で、怒ってる理由→嫉妬→夕鈴が陛下に恋心を抱いているというところがバレるところまで話は…きっと進まないよね?
個人的にはバレてもおかしくないと。
で、バレたらバレたで、いちゃいちゃにならずに、一度陛下が距離を置くような展開に…!!
ならんかな〜


今回の陛下の台詞で
『やはり彼女にこんなものを見せたいとは思わないが−』
っていう台詞のあとには何がくる?
陛下は夕鈴が大切で、安全な所で何も知らずに笑っててほしいと思ってる。
でも夕鈴は近づいてくる。
夕鈴が無鉄砲に近づいて来るけど、彼女が傷つくようなことになることは余り考えてないよね。
結局臨時妃という壁を越えてしている仕事に対して、あれだけの人に指摘されたのにまだ気付いてない。
それなりの覚悟が必要なんですよ。
本当の妃っていう立場になる時は、たとえ後宮にいても、陛下と共に戦うことになるんだもの。
ただ今回のこの台詞は夕鈴が望むのなら(一緒に戦う(?)覚悟があるのなら)、とそれなら見せるというようなニュアンスに聞こえる…。
でも、恋心と覚悟は違うから。
それとまだまだ夕鈴に対して、自分の玩具的な感覚がまだあるから、今度は陛下側の問題が…という展開に

ならないだろうな。



いつでも夕鈴は陛下の味方でいますが、陰謀に巻き込まれてそれだけでは行かなくなる。
今回の祭もその一端で、でもハプニングを(無自覚のまま)乗り越えた夕鈴。


今まで区切りで進展があってハッピーエンド…
な感じなので、
来月号もハッピーエンド的に終わるのだろうな。

しかし、ここまで色んな人に知られたらただでは辞められないよ。
辞めても下町戻れなくなるよー。
というのも進展なのかな…。


というわけでとりとめない感想でしたが…

来月のいちゃいちゃを楽しみにしています。
では


●一言
にいちゃん、ちいさい!!

【RPGパロディ】無題 

[ 狼陛下SS]

RPGパロ第3弾です。
ネタの提供は「常夏の宴」の深見様です。
ありがとうございました。



魔王の国と人間の間に平和条約が結ばれて数年。
私、汀夕鈴が敵として出会った魔王・黎翔と結ばれ、平穏な暮らしが続いていたある日のこと。
黎翔の私室で、側近の李順氏が深刻そうな面持ちで話し始めた。
「竜…退治ですか?」
「はい。人間たちは竜の存在はご存じで?」 
竜。
高い知能と鋭い牙、鱗で覆われた硬く、大きな身体。
お伽噺などで、昔読んだことがある。
「架空の生き物だと思っていました」
「いえ、太古の昔に実在しており、現在は絶滅した生物だったのですが…それが何故か復活したらしいのです」
「ええ!?そ、それは結構大変なことでは?」
昔読んだお伽噺の中では、竜は大変獰猛で、残虐な種族だった筈だ。
「それで、今回は私自らが竜の討伐に出向くことになったのだ」
黎翔が背後から近寄り、私の髪のひと房に口づける。
「夕鈴、その間城のことを任せる」
「れ…魔王…危険では?」
李順さんはトレードマークの眼鏡をかけなおす。
「浩大からの報告によれば、果ての地に封印されていた竜で、本来の力を取り戻せておらず…
時間とともに力を取り戻すだろうとのこと。
だから、早急に竜を討伐する必要があるのです。
その為にも魔王の力が必要なんですよ」
「それで…、魔王はいつ発つ予定なのですか?」
「今です」
「そ、そんな早急にですか!?」
「竜の力が完全に戻る前に何とかしなくてはいけないんです!!」
「そうか、そうですよね」
いきなりの旅立ち。
李順さんも陛下も、何も心配をしていないように見える。
けれども、竜討伐なんて…実際物語でしか知らない存在だが、その力は絶大なものと聞いている。
黎翔と眼があう。
「―李順、出発は明日にする」
「魔王!?今は刻一刻をあらそうのですよ!!」
「お前は最愛の妻との別れの時間もくれないのか?」
「時間を置けば、その分奴に力を与えることになりますよ!!」
「―李順、どうやら私にはまだ魔力が満ちてないようだ。一日、待て」
「一日で魔力が戻ると…?何を根拠に。今日は新月に近いですし」
黎翔は私に一瞬微笑んだ後、李順さんに耳打ちをした。
私からは、何が聞こえているかわからない。
「…」
「魔王、お戯れは帰還してからに…へっ?」
「…」
「はいぃ!?」
「…」
「ほ、本当ですか?」
「私が嘘をつくとでも?」
李順さんが深いため息と共にため息を漏らす。
は彼の背中から、青い稲妻がずばずばと弾けるのをみた。
「…〜〜〜わかりました!一日だけですよ!!?」
李順さんがぎりぎりとこちらを睨みつけている。
な、なに〜!?
夕鈴は竦み上がった!
「夕鈴様…く れ ぐ れも魔王をよろしくお願いしますよ!!」
李順さんは背中の稲妻を納めることなく、怯えきっている夕鈴を横目に、そのまま魔王の私室をあとにした。



李順さんが部屋をあとにすると、黎翔はいつものように私を抱きてめた。
「黎翔…竜だなんて…いくら黎翔でも…」
「やつはまだ力が満ちていないんだ、大したことはない」
「でも」
「心配ない。私は必ず君のもとに帰ってくる」
夕鈴はどこからか、勇者のおたまを取り出した。
「黎翔、私も行く!」
「夕鈴、それはダメだ。」
「私だって、勇者のはしくれよ!」
「魔族には魔族の戦い方がある。君が危ない。」
「私じゃ、足手まとい?」
視界が歪む。
泣きたいわけじゃないのに、涙が溢れ出て来る。
「夕鈴、君に何かあったら私は冷静ではいられない。必ず帰ってくる。それまで、私が帰ってくるこの城を守っててくれ」
黎翔の胸元に額を寄せる。
暖かい。
黎翔のこの温もりも力強い腕も、永遠に失われるかもしれない。
考えただけでぞっとする。
数年前までは、自らの手で倒す筈だった相手。
今は、掛け替えのない存在。
貴方が欠ければ、心がぽっかり空いてしまう。
「貴方が私を想ってくれているように、私も貴方のことを想っているわ」
私は背伸びをして、黎翔の唇に己の唇を重ねた。
唇は、乾いていた。
「もし…もし帰って来なかったら、黎翔のこと許さないわ」
せき止めていた涙が溢れる。
心配で胸がはちきれそうだ。
置いていかないで。
力になりたい。
とめどなく流れるそれ隠したくて、俯く。
滑らかな指が私の輪郭をなぞり、抵抗虚しくその涙を晒される。
黎翔の切れ長の、茶色の瞳つ目があえば、否応なく心も晒されて、嗚咽が漏れてしまう。
黎翔は涙を拭うと、そのまま私に口づけをする。
優しい口づけだった。
いつもの彼の口づけよりも、包みこまれるような深い口づけ。
黎翔の生暖かい舌が私の舌を搦め捕り、息が上がる。
口づけだけでほてった私の身体を、黎翔が軽々抱き上げ、彼の寝台の上に…
「黎翔、だめっっ」
「夕鈴?」
唇に、頬に、喉に唇づけながら、私の帯を緩める黎翔に、待ったをかける。
「あ…明日から旅に出るのだから!体力…んっっ」
抵抗の言葉は再び黎翔の唇に奪われた。
甘く、誘うように、熱をむさぼるように角度を変えて重ねられる唇は思考を溶かしていく。
頭では分かっていても、心は欲している。
黎翔は、そんな私を見抜いている。
「夕鈴、今は君が欲しい、愛している」
耳元で囁かれる甘い言葉。
言葉よりも今は貴女が帰ってくるという証が欲しい。
「必ず帰る―夕鈴、約束する」
その熱を、私の身体に刻みつけて。
私の不安を消し去って―…


静かな夜だった。
お互いの荒い息遣いと、熱を貪る音しか聞こえない。
黎翔の愛撫に何度も果てた身体を寝台に投げ出して闇の中に落ちようとしても、繰り返される愛撫がそれを許さない。
黎翔の瞳が紅く輝いている。
「黎翔…!」
夕鈴はまた高みを迎えー…そこで、意識は途絶えた。



目覚めた時、既に黎翔の姿はなかった。
寝台は眠っていた場所以外は既に冷たく、彼が出発して時間が経っていることが容易にわかった。
(どうか、…黎翔が無事で戻りますように)

一昨日の情事のせいで重い身体を引きずるように歩く。
黎翔は昨日の明け方早くに、数人の戦いに慣れた部下を引き連れて早々に出発したらしい。
夕鈴は見送る予定だったのだが、意識を失ってから、丸一日眠りについており、先ほど目覚めたばかりだった。
城のことを頼まれてはいたが、老師や側近の李順を初めとする優秀な魔王の部下が城に残っていた為、夕鈴は普段と変わらない日常を過ごしていた。
ただ、そこに黎翔の姿がないだけの。
今日は元々紅珠との約束の日だった。
中庭に行くと、紅珠は既にお茶を準備して待っていた。
「夕鈴様、ごきげんよう」
いつも花のような笑顔を振りまく彼女の目が赤い。
竜の討伐隊には、結婚したばかりの紅珠の夫の名前があったことを思い出す。
「紅珠…」
痛ましい彼女の姿を見ると胸が痛んだ。
そんな彼女の視線を読み取り、彼女は笑う。
「あの方も…行ってしまって。私ついて行きたかったのですが、置いてかれてしまいました」紅珠が慣れた手つきでお茶をいれる。その手が微かに震えて、茶器がかたかたと音をたてた。
「あっ…」
器に注ぎ込んだお茶は大きく水面が揺れ、机にお茶がこぼれる。
「夕鈴様、すみません!お怪我は!?」
「平気よ、紅珠」
紅珠はふきんで机をふきはじめる。
が、机の上に新たな水滴がぽつぽつとおち、ふきんを掴んでいる紅珠の甲を濡らす。
「す、すみません…」
小さく肩が震えている。
「私ったら…あの方のことが心配で。なにかあったらと思うと」
私は震える紅珠の手に、己の手を重ねた。
いつぞや、私が黎翔の正体を知ったときに、彼女がそうしてくれたように。
彼女の両の手を包み込み、額を寄せた。
「大丈夫よ、紅珠。黎翔は必ず帰ってくるって約束したもの。黎翔様は、私との約束を破らないわ。きっと皆無事に帰ってくる」
紅珠を励ますつもりの言葉だったが、口にすると、なんだか本当のような気がしてくる。
自分も心配しているが、黎翔ならば、きっと大丈夫。
「夕鈴様…」
「そうでしたわ、お妃様こそつらい立場でしたのに…私ったら」
「信じて待ちましょう。私たちの、夫の帰りを…」


夕鈴が新しいお茶を準備していると、城内が俄かに騒がしくなった。
中庭に面した回廊を、魔物たちがら見慣れたら見慣れた長身が歩いて来る。
「魔王…!?」
「夕鈴、今戻った」
「えっだって、数日は空けるって…!!」
「もう終わった。竜については、もう心配する必要がない」
混乱する夕鈴を跳ね退け、紅珠が魔王に詰め寄った。
「魔王…!あの人は?」
「方淵ならばつい今しがた帰宅させた」
「お妃様…!私、失礼させて頂きます!!」
紅珠が彼女にしては珍しく、バタバタを中庭をかけていく。
後に残された夕鈴は、黎翔をきっと見上げた。
黎翔の姿は、普段と相違ない。ケガなどは、見受けられなかった。
「心配した私が、ばかみたいじゃないですかっっ!!」
「ははは。案外弱かったよ、夕鈴のおかげでね」
「?私は、ずっと城に居ただけで、なにもしていませんよ?」頬にキス。
黎翔はそのまま、ぞくっとする綺麗な声で、耳元で囁いた。
「実はね。夕鈴と抱くと、どうやら僕の魔力が上がるみたいなんだよね」
「!??」
「だから、この間のですごーく魔力がアップしたから、楽勝だったんだよ?」
「この間ので、ってー」
一昨日の事を思い出す。
確かに、一昨日何度意識を手放そうとしても、黎翔が何度も求めてきたことが思い出された。
「ー!!黎翔のばか!私、本当に心配したのに!!」

は勇者のおたまを取り出して、黎翔に振り上げた。「わ、夕鈴やめ…」
見事に孤の軌道を描いたそれは黎翔の胸に直撃。
「うっ…」
「黎翔!?」
黎翔がよろめき、膝から崩れ落ちる。
普段から強い黎翔が私の攻撃で…?
竜討伐から、帰ってきたばかりだ。
何かあっても不思議じゃないー夕鈴は、黎翔の傍らにひざまずき、胸をおさえる黎翔の顔を覗き込んだーかと思えば、力強い腕に捕われていた。
「捕まえた」
「だ、騙したの!?はーなーしーてー!!」
どうにか黎翔から逃れようと手足をじたばたさせるも、がっちり掴んだ手は離れない。
その手を掴むと、彼の手は酷く冷たかった。
黎翔の顔がいつもより白い。
端正な顔が、さらに白さを帯びて、まるで作り物のような。
紅い瞳も、今は薄い色になっている。
「…竜を倒したら、魔力が空っぽになってるんだ。だから、また夕鈴で補充してもいいかな?」
「そんなこと…」
黎翔の頬を両手で包み込む。
触れた先から、熱が貴方にうつればいい。
「そんなこと、聞かなくてもいいに決まってるわ」
私から、彼の冷たい唇に回復の口づけを。
黎翔の身体を精一杯腕を広げて包み込む。
「黎翔…おかえり」



********************
深見様より「黎翔は夕鈴とえっちすると魔力が上がる」というネタを頂きました。
ありがとうございます。



ちょっとシリアスぽくする予定が…OTL
今月頭に行ったドラクエ展で竜王退治をしたときに思いついた話。
紅珠の下りは完全なる蛇足です。
ただ最近方淵×紅珠熱発熱中の為、つい。

夕鈴にも是非竜退治に参加して欲しかったのですが…骨抜きにされてたので無理だったようですw
かなり間をあけて書いているのでところどころ継接ぎがおかしいかもです。


Menu

プロフィール

雨水

Author:雨水
雨水(うすい)。細々生きてます

最新コメント

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。